「ほうりだされてなるもんか」。今この言葉は、円高などによる人減らし合理化の中で、労働者の闘いのひとつの合言葉になっています。この曲『闘うわれら』は、今から12年前、大企業の三菱に計画的に倒産させられた全金浜田精機の全員解雇反対闘争の中から生まれました。
下町は中小企業の町です。東部青年合唱団は団創立以来、司自動車、日本ロール、ペトリなどなど大小の争議団とともに、歌で闘いに参加してきました。
浜田の場合も、ぜひ歌を創ろうと、早速合同の創作委員会が約20名でつくられました。とにかく生の声を歌に、ということで、全員が詩を1行でもと書き、何回となく討論。1ヶ月ぐらい検討しました。
一行でも光っている人、しっかり詩になっているもの、それぞれがつけたり削ったり。なにしろ「素人集団」ですが、どうやら一定の形になり、1、2番ができました。
共通して出てきたのは“紙きれ1枚でほうりだされてなるもんか”。また、汗と油にまみれて働く誇り、長年つきあった分身としての機械に対する愛着、闘いへの決意です。
決起集会を前に曲もだいたい出来上がりました。音楽的には不十分ですが、みんなの気持ちとしての“ほうりだされて”という所から言葉どおりのメロディになりました。決起集会当日、3番がまだ決まってなかったのですが、朝の電車の中で考え、みんなの意見も聞いて完成。
この年、団定期演奏会や、浜田の仲間自らも参加し日本のうたごえ祭典で発表。また、千代田総行動の中で歌われたことで、その後のミュージカル制作の大きな柱にもなりました。(中島修一)
※うたごえ新聞87年2月16日号より
全金浜田精機支部・中島修一作詞/中島修一作曲
♪ほうりだされてなるもんか紙切れ一枚で…。"労働者の使い捨て"に社会的批判が高まっている今、今年のメーデー歌集にも収録の歌。創作は1974年。
当時、印刷機メーカー浜田精機の背景資本・三菱は浜田精機の企業閉鎖・全員解雇を強行。その撤回闘争が急速に広がっていた。その闘いの歌を作ろうと合唱団TOSEI(当時・東部青年合唱団)も加わる創作委員会が設けられた。
作曲した団員で、現・音楽センター勤務の中島修一はその時、日電精器の旋盤工であり、「紙切れ一枚でほうりだされてたまるかよ」「分身だよ、この機械は」など、労働者の一言一言に思いが込み上げ、メロディが浮かんだという。
80年、闘いは勝利し、解決金などの獲得と組合員による新会社が設立された。
※うたごえ新聞歌の小箱No.189(2010年4月5日号)より






















