「リメンバー」(山本惠造さん)
2019年に亡くなられた日本を代表するプリマドンナ佐藤しのぶが生涯初のオリジナル曲として生み出したのが「リメンバー」である。チェルノブイリの放射能被害にあったこどもたちを励ます為、ベラルーシまで足を運ぶなど行動する音楽家であった。
唯一の被爆国である日本人しか表現できない反戦の思いを自分が美しく歌える時に創りたいという強い信念で、親交があったなかにし礼に作詞を依頼し、作曲は全世界の応募作品の中から鈴木キサブローによる作品が選ばれた。
2013年の日本のうたごえ祭典・大阪では核兵器のない平和な世界を求めるメッセージを込めこの「リメンバー」を手話付きで力強く熱唱され大きな感動を呼んだ。
祭典運営委員長をしていた私に「是非皆さんで歌って欲しい」とこのCDを託され金井信に編曲を委嘱して合唱曲ができた。
「私は種をまきました。これが広がって、歌われていくことを願っています」との彼女の反核と平和への並々ならぬ決意を繋いでゆきたい。


「リメンバー ヒロシマナガサキ」CD発表 記者会見 2013.11.12
作家・作詞家のなかにし礼さんとオペラ歌手の佐藤しのぶさんが、核兵器反対ソング反核ソング「リメンバーヒロシマナガサキ」のCD作成までの経緯について話しています。