日本のうたごえ祭典in東京のために企画された
私たちが進みつづける理由
11月23日・24日の本番に向けて、練習が進んております。
11月18日、作曲の池辺晋一郎先生のご指導による最後の練習会が、北区・赤羽会館で240名の参加者で開催されました。
全国での登録者は800人を超えており、壮大なスケールでの演奏が楽しみです。

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演奏予定 |
11月23日日曜日
日比谷公会堂にて、うたごえ60周年記念音楽会
通常のテンポ73程度で演奏します。
11月24日月曜日・祝日
有明コロシアムにて、大音楽会
1,000人の大コーラスのため、テンポを70に落として演奏します。
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【この曲が出来た背景】
原詩を作った、キム・ロザリオさんは、ヒスパニック系のアメリカ人。
息子をイラク戦争に送ってしまった母親。その後悔と、もうこれ以上悲しい想いをする母親を出さないと、シンディ・シーハンさんらと共に反戦行動を始めました。
しかし、息子を戦場に送ってしまわねばならなかったアメリカの社会背景。2004年10月16日ワシントンDCでは労働者の100万人デモとなり、その時の思いを綴ったものです。
フリージャーナリストの堤未果さんはうたごえ新聞に2008年新年号で登場したり、2月には日本のうたごえ全国協議会の総会で「国境を超える約束−9条」という講演をおこなっておりますが、著作の一つ、「報道が教えてくれない アメリカ弱者革命」の最後に、紹介されていたのが、この曲の原詩です。
うたごえ新聞社の三輪編集長が、インタビューの前にその本を読み、この詩に出会って、「是非、池辺晋一郎さんに作曲してもらい、秋のうたごえ祭典で歌いたい」と提案。それが実現したものです。
【この曲を作曲した池辺先生のモチベーション】(2008.9.12)
「長い詩ですが、全体構成が計算されており、曲を作る構図が出来上がっています。
特に毎回くりかえされる『私たちは進む』は、その前にいろいろな言葉が使われているものの、『〜のために』に集約されています。
最後に、「ルルル・・・」のあとに、
・すべての労働者のために
・すべての父親のために
・すべての母親のために
・すべての子どもたちのために
・私たちは進む
を付け加えていますが、これは原詩にはない、オリジナルな部分で、作曲に入る前にこういう構成いにしようと決めた」と、
9月12日の練習会に説明されました。
また、この曲は変ロ長調(Bb)で作っています。イ長調(A)で作ることも考えましたが、Aでは明るく・鋭くなるので、この曲には、Bbが適切であると考えました、と調の設定について解説されました。
【池辺先生からの主な指導点】
- 全体として、強弱の差が出ているが、音の長さがでたらめになっている。
アーキテーション(言葉のキレ)が悪くなっているので、注意してほしい。
例えば、「あまりにも長い間」の部分では、情感を出すようにしてもらいたい。(10/24)
- 「すべての○○のために」この部分だけが三連符になっており、特に強調をしてもらいたい。(9/12)
- 「私たちは進む」
基本的にまっすぐに前を向いている時は二拍(二分音符)になっているが、
なぜなら今こうしている間にも人々が死につづけているから
…今も…この瞬間にも
私たちは進む
この部分だけは、三拍(付点二分音符)になっており、ここで感情移入をおこなっている。(9/12)
- 音には、強弱・高さ・長さという要素のほかに、「硬さ」「重さ」「太さ」などもある。(9/12)
特に、次の部分(赤字で記載)では、「硬さ」を強調してもらいたい。
・あした出直せと(アクセントがついているが、さらに「硬さ」を加える
・労働者のために(硬度を最高にもってゆく)
・その間、ひとりぼっちで
・時間すらないために
・生き抜くことに必死な人間がどうやって
・いいかえす言葉を持たない(G/F/Eのリフレインの部分)
この部分では、金管楽器でファンファーレをやっているような硬さが欲しい
・こどもを守り育てるために
・軍の約束を信じた子どもが(軍のGUNの「G」の部分)
・そしてそれをてにする(この部分については「重さ」を付加する)
・あまりにも沢山の犠牲が払われ
- リハマークA(10/24)
「今日は」の出だしを揃えるように。
「仕事がないから」は、「今日もないのか」という嘆きを表現する。また、「ない」は強くする必要はないが、重さを加えてくれ。
- リハマークB(10/24)
「自分を恥じなければならない」の出だしは16分休符のあとだが、伴奏をよく聞いていれば入り易いようにしてある。
テンポをとって、アーキテーションをとってもらいたい。
「私たちはすすむ」の「わ」と「た」は同じA母音の音のため、「た」が不明瞭になりやすいので、意識的にはっきりと。
- リハマークCでは、(11/18)
(1) 前半 仕事を二つ・・・の部分は、絵でいえば油絵タッチの感じとするが、
(2) 後半 家にいる子どもを心配する・・・の部分は、水彩画のような感じで、「色」を変えるように。
これは感情を移入するは母親の気持ちを表したい。
「すべての母親の・・・」の「すべて」はmf だが、3回目のため、特に弱くする。
「私たちは進む」はp だが、この前はmf だったので、p であることを強調して、自分でうなずくように歌ってもらいたい。
- リハマークD(10/24)
「両親が・・」の部分は、本当は「二人の親が・・」に手直しをしたかったが、メロディと詞を変えたくなかったので、こういう風になっていることを理解した上で歌ってもらいたい。
「帰宅する」はバラバラになりやすい。口をしっかりと開いてはっきりと。
- リハマークE(10/24)
「生き抜くことに必死な人間がどうやって」の部分は、歌うのではなく、しゃべるように、そして、
「語学学校に・・・」から歌うように。
「言い返す言葉をもたない」は、金管楽器でファンファーレを鳴らしているような硬さが欲しい。
- リハマークG (10/24)
「子どもを守り育てるために、生活を・・・」は硬く、しゃべるように
「もっといい人生を手にできるという」もしゃべるように。「手に」を強く。
「軍の約束」の「G」を硬く。
- リハマークH (11/18)
「私たちは進む」は、意識的に強く、但し、緊張を持ち続けないように。
- リハマークI
「人々が 死に続けて いるから」
一拍目・三拍目をしっかり歌い、「いるから」ははっきりと (9/18)
「いまも」は、分散和音。これは緊張をするので、流さないようにはっきりと歌ってもらいたい。(11/18)
「この瞬間にも」は、弱いけど、緊張を持続させる。
- リハマークJ (10/24)
「しれないという」はバラバラになりやすいので、硬さに注意してほしい。
「可能性のために」の「か」を硬く。
- リハマークK (9/18)
「なぜなら今」から転調をしている。
これは、「仕事を二つ〜」の部分の繰り返しになっているが、転調をすることでより強調をしている。
ここは、正々堂々とはっきりと歌ってほしい。
ここは一番胸を張って、自分たちの主張=権利があるんだ、ということをしっかりと歌ってもらいたい。
但し、「なぜなら、私たちは」の部分がバラバラになりやすいので注意してください。(11/18)
- 「あまりにも長い間」
大変いい訳です。
ここは、いろいろな事を考えられるとおもうので、ユニゾンでやわらかく歌ってください。
- 「代わりに却ってくるものはあまりにも少なすぎたから」
(1) 同じ音の連続でStop Motion(時間が止まっている)感を出す。
(2) 少な〜からメロディがついてくる
- 「ルルルル・・・」
あまりにも長い、かつ、たくさんの犠牲を払ってきたことを思い出しながら「ルルル」と歌ってください。
【テンポについて】
楽譜では、テンポは83になってますが、実際は73程度で演奏されます。
しかし、11月24日の大音楽会では、大人数でうたうため、言葉をはっきりさせる必要がありますので、テンポを70におとします。
この場合の、感じは、こちらを参照してください。
9月6日には、第5回「1,000人の実行委員会」のあとの練習会。
指揮は、三多摩青年合唱団の杉森俊幸さんです。

【杉森さんからのご指導】
「その間 ひとりぼっちで 家にいる 子どもを心配する」
この部分は、デクレッシェンドなっているが、窓がいっぱい並んでいるアパートの一つの窓にズームをしてゆくと、そこに子どもがポツンといるような状況を思い浮かべてもらいたい。
この曲の歌詞・MIDIデータは、ヴァーチャルうたごえ喫茶「のび」から参照してください。
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